予防歯科(精密メンテナンス)

笠原デンタルオフィスでは、むし歯や歯周病の治療完了状態を長期的に維持し、新たな疾患の発症や再発を防ぐための「予防歯科(精密メンテナンス)」に注力しております。
従来の歯科医院における予防処置は、肉眼や低倍率ルーペを頼りにした表面的な歯石除去(スケーリング)や歯面清掃が主流でした。
しかし、歯周ポケットの奥深く(歯肉縁下)や被せ物・詰め物の微細な境目(マージン)には、肉眼では捉えきれない微小な歯石、バイオフィルム、あるいは目に見えないレベルの構造的リスクが存在します。
当院では、担当衛生士制、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用した拡大清掃、パウダークリーニングシステム、ならびに医療機関専売サプリメント(株式会社MSS)を活用した栄養学的アプローチを組み合わせ、お口全体の健康維持を多角的にサポートしております。
顕微鏡歯科学会認定衛生士による「マイクロスコープ精密メンテナンス」

当院の予防・メンテナンスにおける最大の技術的特徴は、歯科医師だけでなく歯科衛生士もマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用した精密清掃を行う点にあります。
マイクロスコープは、単に覗けば簡単に汚れが取れる道具ではありません。
数ミリ以下の狭小な口腔内で、強拡大下の揺れを抑え、ミラーテクニック(鏡に映した倒影を見ながら手元を操作する技術)を駆使しながら微小な汚れのみを取り除くには、長年の専門的トレーニングが必要です。
当院に在籍する衛生士は、通常の歯科衛生士業務の経験に加え、7〜8年におよぶ段階的な臨床研修と顕微鏡操作の研鑽を経て、初めて実際の患者さまへの顕微鏡メンテナンス(マイクロメンテナンス)を担当いたします。
微細リスクの発見と「直視下」での精密除去

肉眼による盲目的(手探り)なスケーリングでは、歯ぐきの陰に隠れた微小な歯石やバイオフィルムを取り残したり、逆に歯根表面(セメント質)を不要に削り過ぎてしまったりするリスクがありました。
マイクロスコープで最大数倍〜数十倍に拡大して観察することにより、以下の処置が可能となります。
歯肉縁下歯石の可視化と除去
歯周ポケット内の盲目的なガリガリ削りを排し、歯石の位置を直接視認しながら最小限の侵襲で除去します。
補綴物境界線(マージン)の精密点検
被せ物と自身の歯の境目にミクロン単位の隙間やセメントの溶出がないかを直接確認し、二次虫歯(再発)の芽を早期に見つけ出します。
1時間枠で行う自費精密メンテナンスの臨床的意義
日本の公的医療保険制度におけるクリーニングは、治療後の歯周病検査や病状安定期治療(SPT)という疾病対応枠で行われます。
そのため、1回の診療時間が採算上15分〜30分程度に制限され、使用できる器具や薬剤にも厳格なルールが存在します。
当院が自費診療として提供する60分間の「精密メンテナンス」では、以下のプロセスを行います。
マイクロスコープによる全歯の精密診査(拡大視チェック)
カリーナシステムでの口腔内映像の録画と現状の説明
パウダークリーニングによる歯面・着色・バイオフィルムの除去
超音波スケーラー・マイクロハンドツールによる歯肉縁下歯石の直視下除去
個別の口腔ケア指導(ブラッシング・フロス・歯間ブラシの手技確認)
全身の栄養状態・食生活に応じたサプリメント指導
パウダークリーニング(エアフローシステム)による非侵襲清掃
当院の自費精密メンテナンスでは、従来の「ガリガリ削り落とす」手法に代わり、アミノ酸や重曹などの微粒子パウダーを水とエアの力で歯面に吹き付ける「パウダークリーニング(エアフロー技術)」を導入しております。
パウダークリーニングの臨床的メリット

従来の金属製スケーラーや研磨ラバーカップによるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)では、頑固なバイオフィルムや着色(ステイン)を落とす際に、歯の表面(エナメル質や象牙質)や被せ物の表面に微細な傷をつけてしまう危険性がありました。
傷がついた歯面には、後日さらに細菌や着色が不着しやすくなるという矛盾が生じます。
パウダークリーニングを使用することにより、以下のメリットが得られます。
歯面および補綴物を傷つけない非侵襲清掃
超微小なアミノ酸系パウダー粒子(グリシン等)を使用するため、歯質、セラミック、インプラント体を一切傷つけることなく汚れのみを微細除去します。
頑固なバイオフィルムの完全除去
細菌が形成した不溶性の粘着膜(バイオフィルム)を、歯ぐきの溝(歯周ポケット内)や歯と歯の間などの狭小部位に至るまで、強力な噴射圧力でスピーディーに吹き飛ばします。
痛みや不快感の少なさ
金属器具が歯に触れる「キーン」という不快な振動や接触痛が一切なく、しみる症状を抑えた状態で快適にクリーニングをお受けいただけます。
栄養学的アプローチ:医療機関専売サプリメント(株式会社MSS)の導入

歯科における予防や再発防止は、お口の中の外側からのケア(清掃)だけで完了するわけではありません。歯を支える骨(顎骨)、歯ぐき(粘膜)、および筋組織を形作っているのは、患者さまご自身が日常摂取している「栄養素」です。
当院では、お口のトラブルの背景にある全身の栄養失調や代謝障害に着目し、医療機関専売のサプリメントメーカーである「株式会社MSS(エムエスエス)」の高品質サプリメント(約100種類)を取り扱い、栄養指導を行っております。
コンビニエンスストアやドラッグストアで市販されている一般的なサプリメントと、当院が扱う医療専売サプリメント(MSS社製品)とでは、成分の「濃度」「品質」「生体内利用率(吸収率)」において大きな隔たりが存在します。
高濃度・高品質配合
市販品の多くは賦形剤(錠剤の形を保つための添加物)の割合が多く、有効成分の含有量が低く抑えられているケースが目立ちます。医療専売品は、臨床現場での効果を考慮し、極めて高い濃度の有効成分が厳密な品質管理のもとで配合されています。
天然由来成分と複合配合
単一の栄養素を合成して入れるのではなく、体内で相乗効果を発揮できるよう、補酵素やビタミン・ミネラルが適切な比率で高度に計算・複合処方されています。
歯ぎしり・食いしばり(咬合病)に対する「ナイアシン」アプローチ

当院に受診される患者さまの中で、歯が破折したり、被せ物が外れたり、原因不明の歯肉の腫れを起こしている方の多くに「夜間の歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばり(クレンチング)」が認められます。
歯ぎしりや食いしばりは、単なる精神的ストレスだけでなく、脳内の神経伝達物質(セロトニンやGABAなど)の合成障害や、夜間の低血糖状態(血糖値スパイク)に伴う交感神経の過緊張が深く関係していることが解明されています。
当院では、マウスピース(スプリント)による物理的な保護に加え、栄養学的な内面アプローチを実施いたします。
ナイアシン(ビタミンB3)の投与効果
脳内のリラックス成分であるセロトニンやGABAの合成代謝をサポートし、自律神経の過度な興奮を和らげます。これにより、夜間の食いしばりや歯ぎしりの頻度・強度の低減を図ります。
ビタミンB群およびマグネシウムの併用
筋肉の異常な収縮を和らげ、睡眠の質を向上させることで、力学的なストレスから歯と顎関節を護ります。
インプラント手術後・外科処置後の組織再生補助食品

インプラントの骨結合(オッセオインテグレーション)や、歯周外科・抜歯後の創傷治癒(傷口の治り)は、身体の持つ自己修復能力に完全に依存しています。
当院では、外科処置を受けられる患者さまに対し、術前・術後の組織再生を速やかに促進させる高濃度サプリメントを処方・提案しております。
高濃度ビタミンC
コラーゲン線維の合成を促進し、歯肉や骨組織の再建を加速させます。
カルシウム・ビタミンD3・ビタミンK2
インプラント体と結合するための新しい顎骨(骨組織)の形成をサポートします。
亜鉛・タンパク質(プロテイン)
細胞分裂を活性化させ、粘膜の傷口の塞がりを早めて術後の感染リスクを低減させます。
まとめ:お口の外側と内側の両面から一生涯の歯を護る

予防歯科における本当の価値とは、単に「歯を磨いて綺麗にすること」ではありません。
「顕微鏡認定衛生士によるマイクロスコープ下でのミクロン単位の可視化清掃」「パウダークリーニングによる傷をつけないバイオフィルム除去」というお口の外側からのアプローチと、「MSS医療用専売サプリメントによるナイアシン処方や栄養状態の改善」という身体の内側からのアプローチを融合させることです。
当院では、担当衛生士制のもと、妥協のない技術と設備でお一人おひとりのお口の将来に向き合います。
二度とむし歯や歯周病を再発させたくない方
食いしばりや歯ぎしりで歯が割れるのを防ぎたい方
一生涯自分の歯で美味しく食事を楽しみたい方
上記のようなお考えをお持ちの方は、ぜひお電話にて初診のご予約をお申し込みください。