初めての方へ

当院は、根管治療をはじめとする精密な歯科処置を通じて、長期的なお口全体の機能回復(正しく噛める状態の維持)を追求する専門外来です。
一般的な歯科医院(一次医療機関)とは異なり、高度な知識や設備を必要とする症例や、他院で処置が困難と判断された難症例に対応する「二次医療機関」としての役割を担っています。
保険診療を前提とした「短時間で安く、応急的に治したい」というご要望と、当院が提供する医療との間には大きな考え方の違いが存在する場合があります。
受診をご検討中の方は、ご予約前に必ず本ページの内容をご確認ください。
当院の基本方針と役割
「手軽さ」「安さ」を求める治療にはお答えできない場合があります。

日本の歯科保険診療システムにおいては、使用できる材料、機器、処置に割くことができる時間に厳しい制限が存在します。
その結果、処置が応急的・限定的な範囲にとどまり、数年後に再発や抜歯へと至るケースが多く存在します。
当院では、時間の制約を取り払い、1回あたりの診療時間を長く確保した上で、原因の究明と再発防止を第一に考えた自費診療を中心としています。
「本気で歯を治したい」「お口全体を長持ちさせたい」とお考えの方を対象とした診療体制を整えています。
難症例の受け入れを中心とする「二次医療機関」です
当院は、他院からの紹介や難症例の受け入れを中心とする「二次医療機関」です。
特に根管治療の分野においては、他の歯科医師からのご紹介を受けて治療を行うケースが多数を占めています。
一次医療機関での対応が困難と判断された症例や、複雑な歯の構造を持つ難症例に対して、専門性の高い知見と専門設備を用いて対応いたします。
ご予約に関する重要なお知らせ
初診・再診ともにご予約が取りにくい状況について

当院では、患者様お一人おひとりに対して十分な診療時間と説明時間を確保するため、完全予約制を採用しております。
現在、多くの患者様からご相談をいただいており、特に初診のご予約につきましては、お申込みから実際の受診まで実質1ヶ月程度のお時間をいただく状況となっております。
また、再診におきましても、ご希望の日時でのご予約が取りづらい場合がございます。
ただし、当院では1回の診療時間を1時間以上とまとめて長く設定しており、通院回数自体を少なく抑える設計としているため、総通院期間や治療全体の進行スピードは一般的な歯科医院と同等またはそれ以上にスムーズに進む特徴があります。
急患対応(痛い、取れたなど)への制限
当院は1時間単位で厳密に予約枠を管理しているため、当日のお痛み、詰め物の脱落、急な腫れなどに対する「即日応急対応(飛び込み受診)」は原則として受け付けておりません。
突発的な応急処置をご希望の場合は、お近くの歯科医院を受診していただくことを推奨しております。
お電話のみでご予約を受け付ける理由
当院では、Web予約や自動予約システムを使用しておりません。
初診・再診を問わず、すべてお電話(口頭)にてご予約を承っております。
お電話にてご予約をいただく理由は、事前の会話を通じて、現在の症状、他院での治療経歴、どのような治療をお求めかなどの状況を把握させていただくためです。
事前のヒアリングにより、当院の提供する診療体制と患者様のご要望との間にギャップがないかをあらかじめ確認することが、お互いにとって有益な医療環境を維持するために不可欠であると考えております。
初診時の診療の流れと診断に対する考え方
当日すぐに治療(削る・抜く・根管治療)は行いません。

当院では、よほどの緊急性(生命に関わる急性症状など)がない限り、初診当日に根本的な治療行為を開始することはありません。
お痛みがある場合も、投薬による解熱鎮痛などの応急処置にとどめます。
歯科医療における処置(削る、抜く、歯の神経を取るなど)は、一度行うと元に戻すことができない「不可逆的な侵襲行為(手術)」です。
一般の医療において、胃がんの診断を受けた当日に即座に開腹手術を行わないのと同様に、歯科治療においても精密な検査と正しい診断を確定させることが最優先となります。
歯科業界においては、十分な検査や診断を省略して見切り発車で処置を行い、結果として症状を複雑化・悪化させてしまっている症例が散見されます。当院ではそのような事態を防ぐため、初診時は現状把握、データ採取、対話・説明に特化いたします。
初診は「相互の相性とシステムへの適合」を確認する場です

初診における長い説明と対話の時間には、当院の診療システムや治療方針についてご理解いただくという目的があります。
当院の考え方や自費診療の特性について患者様が十分な理解と判断の能力をお持ちであり、当院のシステムに同意いただけるかを確認させていただきます。
お互いの価値観や治療に対する考え方に大きな乖離がある場合、長期にわたる複雑な治療を成立させることは困難となります。
患者様と当院の双方が信頼関係を築き、長期的にお付き合いいただける関係性を確認するための大切な時間として位置づけております。
レントゲン・CT撮影および他院資料の取扱い(再撮影を必須とする理由)

初診時には、必要に応じて必ず当院の設備を用いてエックス線(レントゲン)撮影や歯科用CT撮影を行います。
患者様の中には「他院で最近撮影したレントゲン写真やCTデータを持参するので、それを使ってほしい」とお申し出される方がいらっしゃいます。
しかしながら、当院では他院で取得された画像データのみに基づいて診断を行うことはありません。
画像データの規格、解像度、撮影角度、ならびに撮影時の条件が異なると、ミリ単位の病変や複雑な根管構造を正しく評価できない恐れがあるためです。
安全で誤りのない診断を下すため、当院の基準を満たす機器にて改めて撮影を実施させていただきますので、あらかじめご了承ください。
セカンドオピニオンに関する定義と当院の基準
患者様の中には、「他院での診断結果について、別の医師の意見を聞くこと」全般をセカンドオピニオンと捉えられている方が多くいらっしゃいます。
しかし、医療における本来の「セカンドオピニオン」には明確な定義が存在します。
セカンドオピニオンの本来の定義
セカンドオピニオンとは、現在かかっている主治医(ファーストオピニオン)からの診療情報提供書(紹介状)および検査データを伴って、別の医療機関の医師に意見を求める行為を指します。
| 項目 | 本来のセカンドオピニオン | 初診扱い |
|---|---|---|
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主治医の了解 |
あり(紹介状を取得) |
なし(独断で受診) |
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必要資料 |
診療情報提供書(紹介状)、検査データ |
不要(当院で新たに検査を実施) |
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目的 |
現在の主治医の提示した治療案に対する妥当性の評価 |
主治医から離れ、当院での検査・診察・治療を希望 |
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費用区分 |
セカンドオピニオン外来(全額自己負担相談料) |
初診料および各種検査費用(自費) |
当院における対応方針
主治医からの「診療情報提供書(紹介状)」をお持ちでない状態でご来院される場合は、厳密な意味でのセカンドオピニオンとしてはお受けできません。
この場合は、当院での新規の「初診」として受診していただく形となります。
主治医によるファーストオピニオン(これまでの経過や現在の診断、治療方針の提示)が存在して初めて、第三者としてのセカンドオピニオンが成立いたします。
主治医との関係を維持したまま客観的な意見を求めたい場合は、必ず現在通院中の歯科医院にて紹介状の発行をご依頼ください。
初診の基本的な流れ
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- STEP 1事前のお電話による状況確認とご予約
- 当院では、Web予約や自動受付システムを導入しておりません。初診のご予約は、すべてお電話(口頭)での直接対応とさせていただいております。
受付スタッフまたは歯科医師が、お電話にて現在のお悩み、これまでの通院経歴、当院を受診された目的、他院での診断内容などをヒアリングいたします。
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- STEP 2来院・詳細なカウンセリング
- ご来院後、まずは問診票にご記入いただいた上で、お時間をかけて対話によるカウンセリングを行います。
「いつからどのような症状があるか」「他院でどのような説明・処置を受けたか」という客観的事実の聞き取りに加え、「患者さまご自身が何に一番お困りで、どのような結果を望まれているか」を把握します。
歯科疾患の多くは、単一の原因ではなく、過去の治療歴や生活習慣、噛み合わせのバランスなど複数の要因が複雑に絡み合っています。
画像データを見る前の段階で、背景にある歴史を可視化・整理することが正確な診断の第一歩となります。
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- STEP 3当院での精査・各種検査
- 診察室にお進みいただき、客観的な診断を下すための精密検査(エックス線撮影、CT撮影等)を実施いたします。
患者さまによっては「最近他院で撮影したレントゲンやCTデータがあるので使ってほしい」とお申し出される場合がありますが、当院では他院取得の画像データのみで最終診断を下すことはありません。撮影条件や解像度、規格が異なる画像では、ミリ単位の複雑な構造を正確に判定できないためです。
誤診を防ぎ安全性を担保するため、必ず当院の設備にて再撮影を行わせていただきます。
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- STEP 4カリーナシステム等を用いた状況共有と治療計画のご説明
- 検査によって得られたデータを分析し、患者さまに口腔内の現状を詳細にご説明いたします。
マイクロスコープに搭載された撮影システム「カリーナ」を使い、患者さまご自身の歯の内部や患部の状態をリアルタイムの映像・画像として大型モニターに映し出します。現在の病状の原因と進行度(むし歯の深さ、根管内の感染状態、骨の欠損状態など)
放置した場合に予想される将来的なリスク(感染の拡大、隣接歯への悪影響など)
治療を行った場合の予測成功率(予後)および選択可能な治療法
「残せるか・残せないか」の診断根拠(無理に残した場合の破折リスクや噛み合わせへの影響を含む)
患者さまが「何をされているかわからない」という状態を排除し、医師と患者さまがまったく同じ画像・情報を共有した上で、病状とリスクに対する認識を一致させます。
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- STEP 5納得・同意(インフォームド・コンセント)の成立
- 提示された診断結果に基づき、具体的な治療方針、期間、費用等についてお話し合います。
選択可能な治療計画(自費根管治療、補綴治療、または歯を残せない場合の次の選択肢など)について、それぞれのメリット・デメリット、予測される治療期間、費用(自由診療の明細)を明確に提示いたします。
当院から特定の治療を強制することはありません。説明を聞いた上で、患者さまご自身が「この方針で進めたい」と納得され、当院の診療システムに乗っていただけるかどうかのご意向を確認いたします。
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- STEP 6次回以降の本格治療に向けたご予約
- 治療方針に完全にご同意・ご納得いただけた場合、後日の本格的な治療に向けて次回の予約枠(1時間〜)をお取りいたします。
2回目以降の本格治療では、お一人あたり1時間以上のまとまった診療時間を厳密に確保します。
1回あたりの処置時間を長く設定することで、1回の診療内で進められる工程を増やし、雑な処置を排除しながら効率的な治療を行います。これにより、通院回数自体を少なく抑える設計となっております。